パキスタンのシャムシャトウ難民キャンプはペシャワールからクルマで１時間。シャルマン難民キャンプは、アフガニスタンとの国境近くにあるトライバルエリア（部族自治区）の山奥にある。これらのキャンプに暮らす難民は数万人といわれる。夏は50℃、冬は0℃近くと厳しい気候である。キャンプ内の学校の教師の協力を得て、用意した画用紙とクレヨン、マーカーを子ども達に配り、絵を描いてもらった。椅子も机も本もない教室で彼らは描き始めた。まるで周りに花が咲き誇り、鳥がさえずり、それを写生しているかのように描き始めた。表現することに飢えている様子だった。なかには、画用紙の裏にまで描いている子どももいた。
　200枚近くある絵のほとんどは１枚の画用紙に構成された絵ではなく、思いついたモチーフを自由に表現したものである。そのモチーフである花や鳥は、彼らの数少ない心休まる思い出のひとつなのだろう。

西村拓夫（HLPJ代表）
難民キャンプの地図です。クリックして拡大してご覧ください→

2003年7月7日（月）〜19日（土） at 札幌 オットマンカフェ
　　　　　　　　　　　　(札幌市中央区大通西9-3-12札幌スクールオブビジネス1F） にて
アフガン難民の子供たちの暮らしと絵とメッセージ展 が開かれました！

札幌と同時に、2003年7月12日（土）＆13日（日） at 代々木公園 にて
アースガーデン夏にマザーバードが出したブースで
ART HEART 〜アフガン難民の子どもたちのメッセージ〜をご紹介しました！

＜東京の展示の際にお寄せいただいたご感想の一部です＞

●みんな目がとってもかわいくてちょっとシャイなかんじがします。みんな優しそうな雰囲気です。19歳女性

●アナタタチノエガオハワタシタチニ、アイトユウキトキボウヲアタヘテクレマス。男性

●米国主義の流れが世界の中心になりつつあります。経済、金融、資源（石油天然ガスそして水までも）の総てを米国及びその流れに傾倒する国々のみが、この地球の有限な源を自由に出来るとは限らないのです。大切にすべき基本を次の世代にも又幾世代にも継なげて行く事が今必要です。46歳男性

●子供達の表情を通じて、アフガニスタン空爆が本当に意味のあるものだったのか、改めて考えさせられました。もうこれ以上、子供達の笑顔をなくすようなことはしてはいけないと思います。

●同じ人として生まれてきたんだから、幸せであってほしいと思う。絵には国や言葉なんて関係なく伝わってくるものがあります。たくさんの笑顔がみたいと思いました。私もできる限り頑張りたいと思います。21歳女性

●子供たちの目は、みんな宝石のようにキラキラと綺麗で美しいです。今の世の中こんな目の持ち主は一体どれだけいるのかと思う。純粋な心を汚さないで傷つけないでほしい・・・・。21歳女性

●対立をしない、人との違いを認めていくことから平和が始まると思っています。身近な事から出来ることはあります。一人ではなしえないくても皆１％でもその想いがあれば、反戦、非戦、平和は必ず実現されるものと思います。26歳女性

●描きたくて描く。そういう気持ち、忘れていた気がします。29歳男性

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私たちは、
おひとりでも多くの方に、この絵を、
そして子どもたちの笑顔を見ていただきたいと思いました。
HLPJ Human Life Project Japan 代表 西村拓夫さん・亀田制作所 亀田敏美さんのご協力を得て、
東京でもこの絵本をご紹介させていただきことが実現できました。
また次回アースガーデンのマザーバードのブースにて、
ぜひまた展示させていただく機会をお許しいただきたいと考えています。
今後ともよろしくお願いします。