映画「梅香里」にお寄せいただいた
推薦文・感想文や反響
(アンケート集計結果)など


作家:松下竜一
沖縄県議会議員:伊波洋一
反戦地主会事務局長:池原秀明
沖縄:高江洲あやの

(敬称略:推薦文をお寄せいただいた皆様には心よりお礼申し上げます)


2002年12月6日 に行われた大阪中央区ピース・ウェエーブフェスタでの「梅香里」上映会に寄せられた感想文を、大阪中央区ピース・ウエーブフェスタ実行委員会の方々が送ってくださいました。

2002年3月に学内上映会を主催してくださった朝鮮大学校・任 京河先生からのメールをご紹介します

2001年12月 金沢大学での上映会で回収されたアンケート集計結果を
金沢大学で「梅香里」を上映する会の金岡克文さん<金沢大学大学院社会環境科学研究科(博士課程)>が編集されたものを全文ご紹介しています

 ドキュメンタリー映画「梅香里」金沢大学上映会報告書
 テキストをご提供くださった金岡さん、文学部・中島先生に心より感謝いたします。


2001年9月16日(全参加者約200名)アンケート集計結果 
 東京都文京区・文京区民センターにおいての上映会で
2001年10月6日(全参加者約400名)アンケート集計結果
 東京都新宿区・角筈文化ホールにおいての上映会で






「梅香里」に寄せて

 ゆふいん文化・記録映画祭のオープニング作品として、「梅香里」の上映が終った とき、ゲストとして観客席にいたこの映画の主人公・全 晩奎(チョン・マンギュ)さんの手を私は 握っていた。彼は はにかみの表情で、手を握り返した。
 アメリカの射爆場と化したときから、梅林の香る海辺の里は戦争地獄へ突き落とさ れたが、国家保安法のもとで長年にわたってその実態が伝えられることもなかった。 全さんをはじめ、梅香里の人々の孤立感はいかばかりのものであったろうか。
 想像を絶した苦難と不屈の抵抗を、しかし全さんは声高には語らない。静かで 淡々とした話しぶりに、暮らしに根ざした闘いの勁さ(つよさ)がかえって浮き彫りとなるよう である。
 アメリカ大使館前で抗議に立つ全さんに、通りすがりの女性が声をかけるシー ンがある。「あなたの韓服はいいですね。スーツなんか着ないで下さいよ」というの だ。偶然にもこんなシーンをとらえてしまうところが、記録映画の妙というべきだろう。
 梅香里の漁師 全さんは、いつも韓服姿である。  

作家 松下竜一   


全 晩奎(チョン マンギュ)さん

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民衆の息づかいを伝えるドキュメンタリー「梅香里」

 西山正啓監督のドキュメンタリー「梅香里」は、在韓米軍の射爆撃場として接収され、米軍機による射爆撃訓練が行なわれてきた標的の島を囲むクーニー射爆撃場の村、梅香里(メヒャンニ)の映画である。射爆撃訓練反対運動を続けてきた漁師、全 晩奎(チョン・マンギュ)さんの日常を通して、梅香里の民衆、豊かな海の幸、激しい射爆撃訓訓練のために大きさが半分以下になった標的の島、沖縄の伊江島でも行なわれていた原子爆弾の投下訓練、韓国で広がっている反米軍基地運動などを伝える。
 射爆撃場の周辺は豊かな海で牡蠣や貝が湧くように育ち、地域の住民は射爆撃のない日に海に出て海の幸を採る。全晩奎さんも漁師をしながら豊かな海を取り戻すために射爆撃場撤去運動を継続してきた。島の海岸を埋め尽くす鋭角な石のかけらは爆撃で島が粉々になったことを示す。映画は民衆の息づかいを伝えてくれる。最近、米国政府は反対運動の続くプエルトリコ・ビエケス島の射爆撃場撤去を決定した。ビエケス島のように「梅香里」射爆撃場の撤去を一日も早く実現させるために多くの人に映画を見てもらいたい。

伊波洋一(沖縄県議会議員)  
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 映画「梅香里」の感想

 この映画の製作の完成は米軍基地の存在する沖縄初め、本土や韓国、アジアの国 々、ビエケス島を含む中、南米の米軍基地被害に日常的に環境被害や人権被害、殺人、売春麻薬被害に悩まされている人々に勇気と希望を与える内容である。自然破壊と生活破壊者に逃げていた主人公が、原点に戻って郷里に帰って権力や米軍に弾圧されようとも立ち向かって常に闘っておる人々にとって、人間の生き様、家族愛、郷里愛を呼び醒ます感動的な、久しぶりに観るよい映画でした。全国の皆様も是非、観てください。

反戦地主会事務局長 池原秀明  
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「梅香里」朝鮮大学校での学内上映会決定に際して、
      任 京河先生から事務局宛にいただいたメール

 朝鮮大学校でも、私を含め個人的に「梅香里」を鑑賞した教職員がおり、その評判が口コミで広がっていました。そこで、一度学内での上演会を開こうとの運びとなりました。
 「梅香里」は、日本への同化と常に向かい合っている在日朝鮮人にとって、民族としての同質性と統一という共通項を再確認させてくれる貴重な作品であると思います。
 日本で朝鮮民族として生きようとすればするほど疎外され苦悩してきた朝鮮人は、自らの経験してきた苦しみ、悲しみ、怒り、そして幸福への切実な思いを「梅香里」に見出すことができると思います。その一体感が大きな力となって、朝鮮の統一と東アジアの平和が必ず実現されると信じています。
 今後のご活動での成果をお祈りします。
 梅花香る祖国を想いながら

2002年3月22日 朝鮮大学校 任 京河   


 沖縄・佐敷町で全国に先駆けて一般上映会がスタート
 
 映画「梅香里」は、長い孤立無援の中で、人権、生存権を訴え闘ってきた漁師全晩奎(チョン・マンギュ)さんを中心に、肉親や隣人の無念の死と深い悲しみを乗り越え、米国と韓国の二重の差別から立ち上がり、平和な村と豊かな自然環境を取り戻すために闘い続けている人々の様子や、現在の梅香里の状況をわかりやすく訴えているドキュメンタリーです。
 とうぜん悲惨な状況、苦しい闘い、激しい闘争場面などが、記録されているわけですが、それだけに終始することなく、自然の恩恵で生かされている人々の喜びの表情、この村でのあたりまえの生活を映すことで、さらに味わい深い作品となっています。
 あわせて、「基地村」で働かざるを得ない女性たちの生の声と共に、長期にわたる米軍駐留により、米軍犯罪に苦しめられてきた女性たちの支援活動に立ち上がった、鄭柚鎮(チョン・ユジン)さん、金同心
(キム ドンシン)さんたちの女性の活動を通して、差別を受けている人々の苦痛を訴えています。
 平和が脅かされるとき、常に弱者が犠牲にされる現実を直視し、どのような社会をめざし、今何がなされるべきかを観る側に問いかけているような気がします。
 さらに、映画の中で印象的なシーンを深く心に刻み込ませたのが、NHKスペシャル「家族の肖像」のテーマ曲の作曲で有名なウォン・ウィンツァンさんの音楽でした。
 ウォン氏は、地雷の脅威にさらされている国の一つ、ボスニア・ヘルツェゴビナに住む当時13歳だった少女の詩に深い感銘を受け作曲した「もしも地雷がなかったら」をリリースし、日本赤十字社を通じてCDからの純益を全額、地雷犠牲者救援のために役立てるなど、素晴らしい活動をなさっている音楽家です。
 全国上映会に先立ち沖縄からスタートを切りたいとの思いを受けて、7月13日那覇市から東の方に位置する佐敷町のシュガーホールで、『映画&ウォン・ウィンツァンピアノソロコンサート』を開催するにあたり、映画の中でも心揺さぶるメッセージを発してくれたチョン・ユジンさんが、忙しいさなか韓国から駆けつけてくれました。
 沖縄の平和運動を学びたいと留学してきた彼女が、佐敷町にある我が家にホームスティしていた半年間、今では宝物のような日々だったと、再会するたびに言い合っています。
 国や、歴史や、教育が違っていても理解し、信頼し会える人間同士が、なにゆえ戦う必要があるのか。戦争があるゆえに、軍事基地があるゆえに、住民の苦しみの絶えないことを痛感させられるたびに、一人でも多くの人に、命の問題、平和の問題、環境の問題に、強く関心を持ってもらいたいと切に思います。この映画と音楽は、大切な何かを確実に広く伝えていく不思議な力に満ちています。さまざまな所でシンクロしながら、今この国の進行方向を変えていく可能性を秘めていると感じるのは私だけでしょうか?

沖縄 高江洲あやの   

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上映会後の西山監督と高江洲あやのさん









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浦田龍次・松村真知子

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■「梅香里」上映 東京事務局■
貞末麻哉子・梨木かおり・洪 福貴
( Mother Birds Factorymedia EDIX )
E-mailedix@motherbird.net

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