現・社会福祉法人訪問の家
日浦美智江理事長がソーシャルワーカーとして勤務していた1980年当時、横浜市立中村小学校訪問学級・母親グループの学習として、もう一度わが子の存在を考えてみようと、通級のお母さん達が書かれた文集「わが子」が、1981年3月に誕生しました。
そして、みんなで読むものだからと気持を正直に書いた文章を、学級内だけの文集とせず、少し形を整えれば、国際障害者年の母親グループ
の活動として社会への働きかけの一つの方法になるのでは、と、この文集を原作本として、1982年3月、一冊の本「わが子」(上記写真)が、横浜市教育委員会/養護教育総合センター企画課の編集で発行されました。
その後、日浦 現理事長を先頭に、「わが子」に参加してくださったお母さんたちの努力によって開所した障害者地域作業所『朋』を経て、知的障害者通所更生施設『朋』が設立して17年が経ち、2003年には『朋』を記録したドキュメンタリー「朋の時間〜母たちの季節〜」も公開されました。しかし、この「わが子」は残念ながら、絶版になっておりました。
お母さんたちが、障害を持つ小さなお子さんを抱えてどんな思いをされながらお子さんと一緒に生きてこられたか「わが子」は語ってくれます。そして現在の『朋』のお母さんたちがなぜこんなに元気に明るく過ごしておられるのか、その秘密がこの「わが子」にありました。
そこで、「朋の時間〜母たちの季節〜」の上映を通して作品と出会ってくださった方々に、ぜひこの「わが子」の一部だけでもご紹介したいという思いに駆られ、このWeb復刻版(一部)を朋の時間
上映委員会事務局で編集させていただきました。