● 増補改訂版「老いて生きる」再版への道のり ●
映画照明技師の渡辺 生 (しょう) さん (大正6年生まれ) が、60歳前後の若さでアルツハイマー病にかかった妻の坂本トミ子さん (大正15年生まれ) との闘病生活を記録された映像をもとに、制作させていただいた二本の記録映画があります。
16mm記録映画「おてんとうさまがほしい」(1995年公開)と、ビデオドキュメンタリー「風流れるままに〜アルツハイマー病の妻と生きる〜」(2000年公開)の二作品です。
そして、1995年にこの「おてんとうさまがほしい」の副読本として凱風社より出版されたのが「老いて生きる 〜
映画「おてんとうさまがほしいを語る〜 」の初版でした
1995年より350カ所以上を回った全国上映の途中、この三作品は、幸運にも、元島根医科大学医学部看護学科の田中道子先生のお目に止まりました。そして、田中先生はこの三作品を、2001年より老年看護学の授業に取り入れてくださり、絶版になった「老いて生きる」の再版を提案して下さいました。
この「老いて生きる」再版にあたっては、田中道子先生にあらためてご執筆をいただき、老年看護学の手引き書としての意味合いを深めて、増補改訂版「老いて生きる
〜 映像を通して 老年看護・介護を考える
〜」と改題する運びとなりました。
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