映画「おてんとうさまがほしい」副読本
初版
老いて生きる
〜「映画おてんとうさまがほしい」を語る〜

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2002年 新刊! 増補改訂版
老いて生きる
〜映像を通して老年看護・介護を考える〜


編著:貞末麻哉子
編集協力:長谷川 健

1995年初版/2001年絶版
凱風社

編著:貞末麻哉子
編著:田中(高峰)道子

2002年初版
media EDIX

上記本の画像をクリックしていただくと、それぞれ(初版と増補改訂版)のまえがきあとがきを読んでいただけます



増補改訂版「老いて生きる」再版への道のり

 映画照明技師の渡辺 生 (しょう) さん (大正6年生まれ) が、60歳前後の若さでアルツハイマー病にかかった妻の坂本トミ子さん (大正15年生まれ) との闘病生活を記録された映像をもとに、制作させていただいた二本の記録映画があります。
 16mm記録映画「おてんとうさまがほしい
(1995年公開)と、ビデオドキュメンタリー「風流れるままに〜アルツハイマー病の妻と生きる〜(2000年公開)の二作品です。
 そして、1995年にこの「おてんとうさまがほしい」の副読本として凱風社より出版されたのが「老いて生きる
〜 映画「おてんとうさまがほしいを語る〜 の初版でした

 1995年より350カ所以上を回った全国上映の途中、この三作品は、幸運にも、元島根医科大学医学部看護学科の田中道子先生のお目に止まりました。そして、田中先生はこの三作品を、2001年より老年看護学の授業に取り入れてくださり、絶版になった「老いて生きる」の再版を提案して下さいました。

 この「老いて生きる」再版にあたっては、田中道子先生にあらためてご執筆をいただき、老年看護学の手引き書としての意味合いを深めて、増補改訂版「老いて生きる 〜 映像を通して 老年看護・介護を考える 〜と改題する運びとなりました。
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元島根医科大学看護学科 老年看護学担当 田中道子先生 による推薦文

   三作品に出会えて 〜アルツハイマー病と看護〜
      
< 映画「おてんとうさまがほしい」ビデオ「風流れるままに」副読本「老いて生きる」>

   三作品 を授業に取り入れて 



映画評論家:山根貞男氏 による
■ 初版「老いて生きる〜映画「おてんとうさまがほしい」を語る〜」書評


初版「老いて生きる」書 評( 産経新聞 書評欄 1995年 4月25日 掲載 )

 書名どおり、老いて生きるとは何かを語った本である。と同時に、ここがとてもユニークなところだが、読む者をしみじみワクワクさせる映画の本である。120ページばかりの小さな世界で、人生と映画が熱く交わり渦巻いている。
 現在77歳の映画照明技師が、数年前から、アルツハイマー病になった妻を撮りつづけ、47分の映画として完成した。題して「おてんとうさまがほしい」。
 ビデオとフィルムの映像の交錯するなか、妻の発病→入院→闘病の過程がつづられ、その間、結婚歴30数年の歩みや、老人医療・介護の問題などが浮かび上がる。本書はそのドキュメンタリー映画についての本である。
 全体の構成が面白い。映画を撮った渡辺 生ご本人のおしゃべりと、貞末麻哉子プロデューサーの文章と、親子以上にも年齢の違う男女二人の言葉が交互にでてきて、いわば対話をくりひろげるのである。
 彼が妻にキャメラを向けた思いを語り、老いや痴呆をめぐっての感慨をもらして、ある人生の形を伝えているいっぽう、彼女はベテラン照明技師との出会いと十数年の関わり、今回の映画づくりの二転三転した経緯を記して、映画の現場を差し出す。読むうち一つの葛藤がみえてくる。当然の話だが、渡辺 生は妻の病気や老人医療にこだわるなか、個人と社会とのあり方へ関心を向けていく。これに対し、貞末麻哉子は、渡辺 生のそのエネルギーをどう映画の魅惑に結晶させるか、その一点に執着する。そこに見られるものを、映画をめぐる社会性と表現の葛藤と呼んでよかろう。そこへさらに、今回の映画の構成・編集を担当した佐藤 真(「阿賀に生きる」の監督)や、医療現場の人々の発言も加わり、渦巻は熱くうねってゆく。映画「おてんとうさまがほしい」はドキュメンタリーとして刺激的だが、それの副読本ともいえる本書も、人生と映画に関する素敵なドキュメンタリーとして息づいている。
(凱風社刊)

映画評論家 山根貞男 



2002年 刊!
増補改訂版 老いて生きる 〜映像を通して老年看護・介護を考える〜
定価 1260 円(税込)


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  坂本 生 (渡辺 生) さんの奥様・坂本トミ子さん(享年75歳)は、
    2002年
428未明、肺炎のため他界されました。
              

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  また、渡辺 生 (坂本 生) さんは、トミ子さんを見送られて13年後、
2015年 818、日立市にて他界されました。

生さんとトミ子さんは、大洗町営公園墓地に眠っておられます。

心よりお二人のご冥福をお祈りいたします。

 

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以下が関連三作品です。各作品の詳細にリンクしています。ぜひゆっくりご覧ください。

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 たしかかに妻が
   生きた日々・・・
    たしかに妻と
     歩いた日々・・・




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 アルツハイマー病を患う妻に、
  夫はキャメラを向けた

 


 この映画は、
 ひとりの老映画作家が、
 自分と病の妻に向き合った日々を記録した
 映像によるエッセイである

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